北海道といえば、開拓の歴史を抜きにして考えることはできません。
しかしながら開拓が始められるよりもずっと以前から、
北海道には北方先住民族であるアイヌの人々が住んでいました。
現在の北海道や千島列島に残っている地名の多くはアイヌ語に由来していて、
それに当て字をしたものです。
こうしたことからも、アイヌはまさに北海道のルーツであるといって良いでしょう。
アイヌには、世界に存在するさまざまなものにそれぞれ、
「マラッ」という霊が宿っているという独特の宗教観や独自の言語、
代々口承で伝えられている「ユーカラ」という叙情詩をはじめとして、
独自の文化があります。
北海道立アイヌ総合センターは、北海道に居住するアイヌの人々で組織されている、
「社団法人北海道アイヌ協会」が管理しています。
アイヌの生活道具やさまざまな文献を目にすることができ、
アイヌへの理解を深めることができます。
資料展示室や図書情報資料室、保存実習室からなるセンターではアイヌの歴史、
近年の動向、協会の活動などをまとめたビデオを視聴することができ、
見学の目的に応じて学芸員や職員に解説を求めることも可能です。
北大植物園前にあり、札幌駅からも徒歩10分というアクセスしやすいところにあります。
入場料は無料となっていて気軽に利用することができますから、
アイヌを理解する上で良きガイドとなります。
↓アイヌモシリ ~アイヌ民族の誇り~
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