大変に『観光客向け』になったともいわれている札幌市の二条市場ですが、
通りをはさんだ北側に、懐かしい昭和のにおいが大いに感じられる大衆中華食堂があります。
それが『宝華園』です。
1973年に創業され、ご夫婦が高齢になるものの、
息もぴったりで切り盛りしているお店です。
入口の前には昔ながらのショーケースがあり、
食品サンプルが並べられています。
店内にも壁には短冊のメニューが並び、いかにもな趣があります。
ただ、そのためにテーブルにはメニューがありません。
のれんには『札幌ラーメン』とあることもあり、
メニューのトップはやはりラーメンです。
塩、正油、味噌がそれぞれ600円、五目ラーメンが700円、
肉ラーメンが750円、チャーシューメンが800円となっています。
麺は地元の西山製麺のものが使用されていて、
札幌ラーメンの特色であるもちもち感があります。
また、過度に派手なものではなく、シンプルに懐かしさを感じることのできるものになっています。
全体的には要求したくなるところがある方もいるようですが、
調理はすべてご主人が一人で担当していること、
また郷愁感の漂う雰囲気を含めて楽しむということまで盛り込んで過ごすと、
何ともいうことのできない落ち着きが感じられるはずです。
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